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Mであること以外は普通の男です。読物、体験談、戯言の類を徒然なるままに…
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(前回の続きです)

 真梨奈様に買われて半年近くになる。これまで幾度となく週末の夜から朝にかけて真梨奈様の下で奴隷としてお仕えしてきた。真梨奈様のお怒りをかいながらも、何とかお好みや嗜好や多くのことを憶え、過ごしてきた。

 そして、今夜もいつもの週末のように、真梨奈様の身の回りのお世話をし、その後ご調教いただくはずだった。ところが、午後9時ごろ、真梨奈様は、お友達から急なお誘いの連絡が入ってお出掛けになった。お帰りは午前0時を過ぎるとのことだった。


 お戻りになるまでに、部屋とトイレの掃除、ベッドメイキング、汚れ物の洗濯、ドレッサー周りの整理、シューズボックスにある靴磨きを命じられていた。

 私は真梨奈様の身の回りのお世話を命じられることが嬉しくてたまらない。真梨奈様のお部屋で、真梨奈様がお使いになるトイレを掃除し、ベッドを整え、化粧品や靴に手を触れることが出来る。洗濯を命じられれば真梨奈様の下着にも手を触れることが出来る。勿論どれも御命令なしに勝手なことをすれば、それは酷く残酷なお仕置きが待っている。

 靴を全て磨き終え、リビングルームの掃除を始めた時ドレッサーの下、壁際に口紅が転がっているのに気付いた。

 それが全ての始まりだった。

 拾い上げて、片付けようとドレッサーの引き出しを開けた。中には化粧品の綺麗な小瓶やケースが並んでいる。真梨奈様の化粧品の素敵な匂いがした。
 ふと前を見ると鏡に自分の姿が映っていた。真っ赤な首輪とビキニパンツ、それが身に着けているものの全てだった。真梨奈様がお出掛けになってペニスは小さくなっていた。首輪は真梨奈様に拘束されている時間の証だった。南京錠が掛けられ自分でははずすことが出来ない。首輪をはずしていただいて拘束が終わる。

 その時、魔が差したのかも知れない。真梨奈様とプレイを続けてきて私自身の中に甘えがあったのかも知れない。何かに操られるように口紅を持った手が唇へ動いた。手にした口紅を塗ってみた。ローズレッドに唇が彩られた。引出しの化粧品を取り出した。ファウンデーションを塗り、パウダーを叩いて口紅を引きなおす。アイシャドウを入れアイラインを引く。アイブロウで眉を引いてみる。元の眉が目立たないくらいに濃く引いてみる。女の顔に近づいた。睫にマスカラを塗り、ピンク色のチークを入れてみた。鏡には女の顔が映っていた。

 もともと女顔なのかも知れない。女性っぽく見える自分に驚いた。

 真梨奈様の化粧品で勝手なことをしている後ろめたさと、ばれた時のお仕置きの怖さが頭を過ったが、興奮していることも事実だった。もっと女性に近づきたいと思った。ビキニパンツの中でペニスが大きく硬くなり始めた。
 ウィグの場所は分かっていた。いつもお手入れをさせられていたから。焦茶色のセミロングのウィグを着ける。
 鏡の中の私の顔は女だった。引き出しにあったイヤリングを付けてみた。ペニスはどうしようもなく大きくなっていた。

 時計を見る。午後10時。お帰りまでまだ時間がある…

 私はバスルームの横の洗濯機に向かった。思ったとおり籠の中にはこれから洗濯する下着類が入っていた。お出掛けの際にお脱ぎになった下着類もある。ほんのさっきまで真梨奈様が身に着けておられた下着。跪いて籠の匂いを嗅ぐ。汗の匂いはせず、真梨奈様の香水の華やかな薫りがした。
 どうせこの下着を洗うのも私だという思いが後押しした。私はビキニパンツを取り去り、脱ぎ捨てられたパンティに脚を通した。レースに飾られたライトブルーの小さい布。真梨奈様の大切で尊い部分を覆っていた下着…

 勃起したペニスは半分以上パンティから顔を出している。さらにパンティストッキングに手を伸ばした。黒く透明な薄いナイロンの繊維、さっきまで真梨奈様の美しい御身脚を包んでいたパンスト…、ゆっくりと傷を付けないように片足ずつ通していく。
 もともと体毛の薄い私の脚は黒いパンストに包まれ女性の脚のようになった。私は歯止めが利かなくなっていた。籠の中のブラジャーを着け両胸に他のパンストを丸めて詰めた。乳房が出来上がった。私は玄関に行きシューズボックスの扉を開く。磨き終えたばかりのハイヒールが並んでいる。
その中から一つを選んだ。先の尖った赤いピンヒール、ヒールの高さは10cm位だろうか。あとでもう一度磨けばいい…

 部屋に戻り、全身が映る鏡の前に立った。

 そこには、ダークブラウンの髪をし、濃い化粧をして、ブラジャー、パンティ、パンティストッキングを身に着け、高く赤いハイヒールを履く自分が映っていた。

 鏡の前で横を向いたり振り返ってみたりした。股間の一部が異様に膨れていることと真っ赤な首輪が、私が女装した奴隷であることを表していた。真梨奈様のお下着が私のペニスを包んでいることに、たまらなく興奮していた。何かが強く触れれば爆発しそうなほどだった。

 私はその姿のまま再び部屋の掃除を始めた。慣れないハイヒールによろめきながら掃除を続ける。時折鏡を眺めてみた。下着女装の姿で部屋の掃除をする自分があまりに恥かしく、そして興奮した。真梨奈様の小間使いや女奴隷になったような気がした。ペニスから溢れ出た我慢汁がパンティストッキングに大きな染みを作っていた。

 部屋の掃除を終えると午後10時半になっていた。
 
 そろそろ下着やウィグ、ハイヒールを元の場所に戻し、バスルームで化粧を落とそうと思った。そしてバスルームを掃除すればいい…。そして、玄関で正座して真梨奈様を待つ。

 私は名残惜しかった。もっと長くこの姿でいたかった。真梨奈様が身に着けておられたものに包まれて女の姿でいたかった。

 我慢できずに手が股間に伸びた。パンティストッキングの上から爪でペニスを撫でる。快感が走り思わず小さな声が出た。下着を通した間接的な刺激がもどかしかった。鏡の前に立って、パンティストッキングとパンティを膝まで下ろし、ペニスを直接刺激し始めた。ペニスを持った女性が鏡に映る。これ以上ないくらいに勃起したペニスからは大量の我慢汁が溢れていた。

 下着は洗濯用の籠に戻しておけばいい。ハイヒールも磨きなおしてシューズボックスに戻せばいい。化粧品は元の位置に戻しておいた。ウィグも片付ければいい。そうすれば分からない。

 でも、射精だけは真梨奈様に気付かれそうな気がした。たとえ見られていなくても真梨奈様の鋭い感覚は、私の振舞いの中に射精後の僅かな気だるさの様なものを感じとるに違いないと思った。

 射精は真梨奈様から与えられる喜びであり、様々な躾けや調教に耐え、ご満足いただけた場合にのみ許される。いつもの調教では射精は許されない。寸前まで持っていかれ放出できない苦しみをたっぷりと味合わされる。
 真梨奈様の気まぐれで許される射精は一ヶ月に一度程度だった。真梨奈様の下にいないときも無断の射精は禁じられていた。私はそれを守っていた。許されたときの喜びの大きさを知っているからこそだった。
 一方、無許可での射精の報いとして与えられるお仕置きは恐ろしかった。お仕置きというような生易しいものではない。飼われるようになった最初の頃、我慢が出来ず射精してしまうことが何度かあった。罰は射精をしたペニスに徹底して加えられる。鞭、針、電流…、あらゆる手段で責めが加えられる。

 何度も何度も射精寸前まで行っては手を止めた。自分の手で寸止めの快楽と地獄を味わっていた。女性のように声をあげ、身悶えし、よがり、目の前に真梨奈様がいることを想像して、目を硬く閉じて何度も叫んだ。

「真梨奈様、逝きそうです…」

「どうか逝かせてください…」

 このまま続ければ本当に逝ってしまう。もう止めなければと思い、射精寸前のペニスから手を離し目を開けた。
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 鏡の中に恥かしい姿の自分が見える。
 それは、ウィグを着け、派手な化粧を施し、ブラジャーを着け、パンティとパンストを膝まで下ろした姿…、同じ化粧品を使い、同じ下着を身に着けようとも、真梨奈様の美しさの足下にも及びつかない女装姿だった。

 チークを塗りほんのりとピンクに色づいていた頬も、興奮で赤く上気し汗に濡れ、ウィグの長い髪が何本か張り付いている。まるで性行為を終えたばかりの安物の娼婦のように見えた。寸止めされ透明な液体を床に垂れ流し、プルプルと震えているペニスさえなければ…

 その時、

「逝っちゃえばよかったのに…」

 突然、後ろから声がした。私は奈落へ真っ逆さまに落ちていった。


(続きます)
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